くせ毛革命【スターターセット】使用マニュアル

※最後に薬剤設定表があり、それに当てはめれば非常に簡単に縮毛矯正の施術をすることができます。が、薬剤設定表に当てはめられない時は、カラー履歴がぐちゃぐちゃなケースですので、薬剤設定表に当てはめられるようにカラーのコンディションを整える必要があります。その意味を理解して頂きたいのと、スターターセットのマニュアルはお試しセットのマニュアル内容とは違う箇所が沢山ありますので、復習も兼ねて必ず最後までお読み下さい。マニュアルを必ず全部しっかり読んでから扱って下さい。

この度は「くせ毛革命®︎異次元の縮毛矯正スターターセット」をご購入頂きありがとうございます。「くせ毛革命®︎」を扱う上で、ケミカルの知識は全く必要がありませんので御安心下さい。誰が扱っても簡単に私と同じ仕上がりになるように、試行錯誤を重ねて完成させました。面倒な、前、中、後処理は一切ありません。乾かす前にヘアオイルも要りません。マニュアル通りの行程を踏み、「難度レベル判定表」と「薬剤設定表」に現状の髪の状態を当てはめるだけで、誰がやっても私と同じ仕上がりが簡単に実現致します。

仕上げは手で乾かしただけ‼️
ブラシ、アイロン一切無し‼️‼️

どんなに強いくせ毛も
仕上げは手で乾かすだけ‼️
ハイダメージも怖く無い‼️‼️
ハイトーンカラーも簡単‼️‼️‼️
ブリーチ毛もなんなその‼️‼️‼️‼️

他店の失敗も簡単に治る‼️‼️‼️‼️‼️

マニュアル通りにやれば誰でも簡単に私と同じか、それ以上の結果が出るようになっており、ケミカルの知識は全く必要ありません。異常なまでに簡単で、必要以上の前処理剤、無駄な中間処理、効果がない後処理等は一切いりません。そんな事をしていたら時間がかかり過ぎますし、コストもかなりかかります。しかもややこしすぎます!「くせ毛革命®︎」は、超低コストであり、無駄な事を徹底的に削ぎ落とし、超シンプルにも関わらず、とんでもない異次元の仕上がりになりますので、縮毛矯正が楽しくなります。結果を期待して下さい。

この仕上がりが日本のスタンダートになり、日本中のくせ毛で悩む女性が幸せになってほしいと心から願っています。

有限会社ブレス
代表取締役 大嶋直樹

目次

1、「くせ毛革命」を扱う上でのご注意

上手くいかない人の特徴

上手くいかない人の特徴として、経験が多い美容師さんほど、マニュアルを全部読まずに中途半端に理解して扱い、素直にマニュアル通りの工程を踏まずに、良い結果が出ない方が多いです。逆に縮毛矯正なんて大嫌い!と苦手意識を持っている女性の方が、マニュアル通りに1回目から私と同じ仕上がりを簡単に出してしまいます。経験が多い美容師さんほどマニュアルに無い余分な事をしたり、無駄に考え過ぎて慎重になりすぎて綺麗に仕上がらないケースが多いですので、マニュアルから外れた事はやらないで下さい。マニュアルから外れたやり方をした際の質問に関してはお答え致しておりませんので、よろしくお願い致します。マニュアル通りにやって上手く行かなかった事を御質問下さい。

縮毛矯正は簡単でなければいけません!

縮毛矯正はとにかく簡単でなければいけないと私は考えております。なぜなら、お客様は真っ直ぐ綺麗になった髪を求めているのではなく、真っ直ぐ綺麗になった髪で出来上がるヘアデザインを求めているからです。よく縮毛矯正マニアの美容師さんが「乾かしただけで綺麗な縮毛矯正だろ!凄いだろ!?」みたいなSNSをお見受けしますが、「くせ毛革命®︎」を使えば、そんな事は誰でも簡単に当たり前に出来てしまいます。これからの縮毛矯正はそんな事は当たり前にできるようになり、カラーを塗るのと同じ感覚なぐらい簡単である必要があると思います。私は、「くせ毛革命®︎」で日本中のくせ毛に悩む女性が幸せになる事を、心から望んでおります。

ワンオペで511万円を記録しました!

私は縮毛矯正を綺麗にかけるだけではなく、その先にあるヘアデザインをとても大切にしています。圧倒的な仕上がりと可愛いヘアスタイルを短時間で提供する事を可能にしたおかげで、インスタやメディアでバズっていなくても、ワンオペで504万円(技売390、店販121)を売り上げる事が出来たのだと思います。「くせ毛革命®︎」なら誰でも専門店以上の仕上がりが短時間で簡単に提供できるので、御安心ください。

慣れたらオリジナルに

このマニュアルは、私のやり方ですので、慣れてきて問題ないぐらい使いこなせるようになりましたら、オリジナルに変更して頂いても大丈夫です。薬剤設定表をもっと細かくしているサロン様もいます。但し、必ず慣れてからにして下さい。。所々に私の失敗談も記してありますので、私と同じ失敗だけはしないように気をつけて下さい。私はこのマニュアル以外の余分なことは一切しておりません。マニュアル通りにやって、カットとトリートメントもして32000円の金額で、早い時は2〜2時間半、通常3時間前後、長くて4時間です。4時間以上かかる方事はありませんが、仕上がりも抜群に綺麗です。マニュアル通りにやって、100発100中で成功しています。


2、推奨する道具

1、ツインブラシ

基本的には白いツインブラシを使用していますが、お客様の髪質によりしっくり来る方を使うようにしています。リタッチが短い時、前髪や細かい作業が必要な箇所には黒のデンマン社の小さいツインブラシを使用しています。

※)ツインブラシの毛が潰れてきても新しいものを買う必要はありません。シャンプー剤をつけて毛を洗い、そのまま30分ぐらい付け置きすると寝ていた気が起き上がります。

2、アイロン

クセを残さずしっかり伸ばしたい時はアドスト

私はとにかく自然で柔らかい仕上がりに徹底的にこだわっています。そこで色々なアイロンを使いましたが、結局アドストアイロンに戻りました。アドストのオレンジとピンクを併用しており、オレンジを通常使用しており、オレンジでどうしてもやれない箇所がある時や短すぎてやりにくい状態の前髪、もみあげ、襟足、産毛をピンクでやるときがあります。

アイロンは一切テンションをかけず潰さず力を入れず蒸すように使っています。蒸すようなノーテンションのアイロンプレスを心がけています。またコンボコームを使っていますが、通常の使い方とは違い、アイロンの下側につけています。そうするとしっかり挟める上にズレないので、本当にアイロンがやりやすいです。また毛先などをまとめて厚く通したい時は、した側にコンボコームがあると滑りが悪いのですが、アイロンを反対にするとスムーズに毛先までストレスなく通すことが出来ます。

3、ドライヤー

マグネットの黒のドライヤーを使っています。このドライヤーに勝てるドライヤーはないのではないでしょうか?風量が強いの熱くないのにしっかりすぐに乾きます。以前はドライヤーを2個使いしていましたがその必要も無くなりました。2個使うよりこれ単体の方が強いです。またお客様に「アチっ」って言われることもおかげで一切なくなりました。軽すぎて風量強すぎて最初の1人目だけ使いづらかったんですが、慣れるともう他のドライヤーは無理です。

3、薬剤の種類

*髪のコンディションによって使う薬剤を決定します。

9.0

黒髪バージン毛用で、どれだけ強いくせ毛も簡単に伸びます。単品で使うことはあまりなく、7.5と合わせて使います。また、7.5や6.0や4.5で施術した時に、還元しない箇所にのみ塗布すると必ず完璧に還元します。

7.5

黒髪バージン毛用です。9.0と合わせて使いますが、単品で使う事もあります。また、9.0、7.5、6.0、4.5、3.0で施術した時に、還元しない箇所にのみに「クリームのみ」で塗布すると完璧に還元します。

6.0

11レベルマまでのファッションカラー毛用です。12レベル以上は4.5になります。また3.0と1:1で混ぜて4.5として使用します。

3.0

6.0と1:1で混ぜて4.5として使用します。また、ブリーチ毛用として、等電点トリートメント5.5と混ぜて使います。


ローション1とローション2

ローション1とローション2は、薬剤設定表に合わせて混ぜて使用します。ローションの作り置きはしても大丈夫ですが、半年以内に使い切って下さい。

等電点シャンプー5.5

常に髪の等電点を保つ作用があるシャンプーですので、プレシャンプーと1液を洗い流す際は必ずこのシャンプーを御使用願います。
注)バージン毛で7.5及び9.0を使用した時は収斂する可能性がありますので、シャンプーボールにお湯をためて、そこにシャンプーを入れて泡立てて、その泡を髪に付けるだけにして下さい。カラー毛以下は7.5や9.0を被せても普通にシャンプーして頂いて大丈夫です。バージン毛だけ気をつけて下さい。

等電点トリートメント5.5

常に髪の等電点を保つ作用があるトリートメントですので、プレシャンプーと1液と2液を洗い流す際は必ずこのトリートメントを使用願います。また、薬剤設定表にも記してありますが、1液の還元値を下げる為にも使用します。さらに履歴部に減力剤としても使用します。

注)7.5及び9.0を使用した時は収斂する可能性がありますので、使用しないで下さい。カラー毛以下は7.5や9.0を被せても普通にトリートメントして頂いて大丈夫です。バージン毛だけ気をつけて下さい。


4、薬剤の使い方

1液の作り方

各薬剤を薬剤設定表に従い混ぜ合わせて使用して下さい。ひとりの使用量は100g前後です。本当にかなり多くても200gです。超スーパー低コストです!

マドラーでは混ざりきらずシャビシャビで塗布出来ません。なので必ず電動ハンドミキサーを使って下さい。2分ぐらい高速で混ぜるとフワフワに仕上がり、元の分量の2倍の量に膨れます。必ずその状態まで混ぜて下さい。そうすることで超スーパー低コストが実現されます。電動がない場合は、使用量は増えてしまいますが、シェイクできる容器に入れて100回シェイクして下さい!なので電動ハンドミキサーで混ぜる事をお勧めいたします!(充電式はすぐ壊れます)


無駄遣いを減らす為に私がやっているのは、一人一人の使用料を必ずカルテに記載しています。そうするとまたご来店いただいた時に作り過ぎることを防ぐことができます。薬剤の作り置きはしても問題ありませんが、極力しないようにした方がよろしいかと思います。日にちが経っているモノより、土壇場で作ったモノの方が綺麗に還元する気がしています。

還元時間が長くなる時

和漢カラー、香草カラー、マニキュア、ヘナ、ハーブカラー、カラートリートメント、トキオトリートメント、クリームシャンプーなど、髪に膜を張ってしまうモノを定期的にしている髪は、還元時間が少しだけ長くなる事がありますが、9.0を開発できたおかげで完璧に伸びます。

相性が良いヘアカラーと悪いヘアカラー

イノアカラーなどのロレアル、アヴェダカラー、イルミナカラーなどのウエラ全般、ホーユーカラー材全般は、成分の内容的に縮毛矯正とめちゃくちゃ相性が悪いです。髪がめちゃくちゃ痛みます。傷まないって言ってますけど、アンダーをすごく削るので、縮毛矯正との相性が抜群に悪いです。特にイノアカラーは成分に書いてある「モノエタノールアミン」です。そもそも縮毛矯正に使うアルカリとしては向いていますが、ヘアカラーには全く不向きです。

私は、アルカリカラーはミルボン全般で、アルカリ白髪染めはミルボンのクリスタルを使っています。色々使いましたが、一番ダメージしないのがミルボンでした。白髪染めに関して極力和漢カラーでやっています。

アルカリ白髪染め毛の施術の注意点

アルカリ白髪染めで染めた毛は、白髪染めに含まれるアルカリ剤と白髪が染まる薬剤の性質上、かなりダメージしておりますので、クセが強いからという理由で絶対に他の数字の薬剤を使用しないでください。超高難度の相当強い癖でもアルカリの白髪染めであれば4.5で必ず還元しますのでご安心下さい。どうしても還元しない時にだけ、「7.5のクリームのみ」or「9.0のローションが混ざっているモノ」を還元しない箇所にのみ重ね塗りして下さい。必ず完璧に還元します。注)ハイダメージを起こさない為に9.0はクリームだけでは絶対に使用しないで下さい。

アルカリ白髪染め毛以外のヘアカラー履歴の施術に御注意!!

和漢カラー、香草カラー、ヘナ、ヘアマニキュア、ハーブカラー、カラートリートメント等の髪に膜を張ってしまう系の白髪染めのお客様は4.5では伸びませんので、9.0&7.5でやってください。とても綺麗に仕上がります。アルカリ白髪染めと混ざっている場合は4.5でやって、還元しなところに「7.5のクリームのみ」or「9.0のローションが混ざっているモノ」を重ねて下さい。必ず還元して綺麗に仕上がります。

ただし、本当にそれだけのカラーしかしていないのなら9.0&7.5で全く問題無いのですが、隠れカラーや、それに伴い隠れダメージが存在している時があります。これがかなり厄介です。例えばヘナやヘアマニキュアの前はアルカリの白髪染めをやっていて、アルカリの白髪染めの上にヘナやマニキュア等が重なっている場合、9.0&7.5だと過去のアルカリ白髪染め部分がダメージしてしまう可能性があります。しかし4.5だと膜が邪魔してしまい全く還元しません。間をとって6.0だと、中途半端で結果の予測が付きません。そのようなお客様は4.5を塗布後、15分放置しても還元が進まない時に上から「7.5のクリームのみ」or「9.0のローションが混ざっているモノ」を塗布して下さい。ほぼ100%これで還元します。

新規客様等の隠れカラーの場所は、履歴やダメージレベルが全く分らないので予測が全くつきませんので、必ずお客様に仕上がりが完璧になるか分からない為、保障ができないことをきちんとご説明し、納得して頂いた上で、施術を行なって下さい。余程傷んでいない限り、他では実現できないレベルでキレイになりますので御安心下さい。

※万が一のことがありましたら、我が社の顧問弁護士が対応することも可能ですので、安心して御利用下さい。くれぐれも事前にリスクがある事をお客様に対して説明を怠らないようにして下さい。トラブルが起きましたら我が社の顧問弁護士が対応することも可能ですので、ご連絡下さい。

他店の失敗を直す時

整理して考えたらとても簡単ですので、焦らず施術して下さい。
他店の失敗としてよくあるのが、

  1. 1液による過剰反応で起きる過還元での失敗
  2. 190度以上のアイロンで焦げている状態での失敗
  3. 還元不足による失敗

残念ながら1、2で失敗している髪は治りませんが、3はとても簡単です。

1は大手メーカーや、様々な種類の単純な酸性縮毛矯正を覚えて、勉強不足や知識不足やマニュアル化がきちんとされていないメーカーの商品を使用した事が原因で、酸性縮毛矯正ならどんな髪でもダメージさせずに綺麗にできると勘違いし、過還元をさせてしまいチリチリにしてしまうケースです。また高アルカリの過剰軟化膨潤をすす薬剤でも起こります。この状態からでもダメージを悪化させずにクセを伸ばすことは可能ですので、薬剤設定表の右側の「毛先の還元状態に合わせた塗布タイミング」に従い、黒髪、カラー毛、白髪染め、ブリーチ毛に記載してある薬剤を設定し、根元から塗布して下さい。

面白いことに表参道や銀座等のインスタでバズりまくって予約が取れない有名美容師や、テレビで大バズりした有名美容師がよく起こしています。くせ毛革命ではそのような失敗が起きないようになっておりますので、御安心してお使い下さい(くれぐれもマニュアル通りお願いします)。

2は還元不足の上にややウエットな状態、もしくは水抜きアイロン?と呼ばれるものらしいですが、それをすると焦げます。180度以下なら焦げませんが190度以上だと焦げます。その時は焦げていなくても時間が経つとクセが戻り焦げてジリジリになります。なぜなら、私は沢山実験もしましたし、それによって失敗も沢山したからです。別の章にも記してありますが、190度以上のアイロンプレスをしたい場合は必ず180度以下のアイロンで一度カラカラに乾かした上で、伸びると感じる温度で当て直して下さい。くせ毛革命においては絶対に湿った状態でのアイロンプレスは辞めて下さい。この状態からでもダメージを悪化させずにクセを伸ばすことは可能ですので、薬剤設定表の右側の「毛先の還元状態に合わせた塗布タイミング」に従い、黒髪、カラー毛、白髪染め、ブリーチ毛に記載してある薬剤を設定し、根元から塗布して下さい。

3での失敗に関してはとても簡単です。一度縮毛矯正をしているということは縮毛矯正履歴があるということになりますので、薬剤設定表の右側の「毛先の還元状態に合わせた塗布タイミング」に従い、黒髪、カラー毛、白髪染め、ブリーチ毛に記載してある薬剤を設定し、根元から塗布するだけです。ただ、ダメージの原因が解らなかったり、履歴が曖昧な場合は、施術した美容室にお客様に問い合わせてもらったり、その美容師さんと直接お話しさせて頂き、履歴を極力把握するようにしています。失敗した美容師さんの気分を害するから、問い合わせをしたくないと言う方もいますが、失敗されたお客様の中には、失敗した美容師を訴えると言い出すお客様もいるぐらいなので、そのような事態にならないようにする為にも私は前の美容師さんに施術履歴を全て聞き、事態が大きくならないようにも配慮しております。

他店の失敗を直す時や新規のお客様でコンディションが悪いお客様には、ご来店前に必ず以下のようにお伝えしております。
「めちゃくちゃ上手く行くときもあれば、全く変わらないこともあります。綺麗にならなかったり、万が一ダメージが悪化しても一切保証は致しません。それでもよければやらせて頂きますが、大丈夫ですか?」と必ず事前にお伝えし、リスクがあることも御理解頂いた上でしか施術をしないようにしております。

酸熱トリートメントやケラチントリートメントや水素トリートメントでダメージしている髪

ミネコラやサイエンスアクア等の【グリオキシル酸】や、【マレイン酸】【レブリン酸】【フマル酸】【コハク酸】が多量に使われている酸熱トリートメント、「ツヤカラー?」と言われている酸を混ぜてカラーし、最後に高音でアイロンをしているものが最近ではかなり多く、そのような履歴がある方への施術はかなり気をつけて下さい。酸濃度にもよるとは思いますが、特にグリオキシル酸を繰り返している方の髪の表面はボロボロで、グリオキシル酸の使用を繰り返した髪に縮毛矯正を施す事ほど怖い物はありません。薬剤選定は、黒髪なら黒髪、カラー毛ならカラー、白髪染めなら白髪染めの薬剤選定をして下さい。なぜならこのような特殊なトリートメントでダメージをしている髪の特徴として、酸で中途半端に表面のみ還元された上に190〜220度の高温のアイロンプレスをしているため、ダメージが表面のみに起きております。酸で処理された髪に190度以上のアイロンプレスをすると、髪は焦げて固くなってしまいます。残念ながら酸と熱が原因でダメージした髪は、癖は伸ばせるけど、ダメージによって起きている縮れや手触りの悪さは改善されません。リスクをお客様にしっかりお伝えし、了承を得てから施術を進めて下さい。お客様の多くは美容師に良いと言われてやり続けたけど、やればやるほど髪がギッシギシになってしまい、癖も伸びないしどんどん扱いづらくなって、結局縮毛矯正の方が良かったと言って御来店される方が全てです。縮毛矯正が綺麗にかかっていればトリートメントすらする必要がないので、縮毛矯正をかけ続けるのであれば、お客様に酸熱トリートメントをオススメする場合は慎重な施術をお願い致します。

ホームカラーをされているお客様の施術について

ホームカラーをされているお客様への施術はかなり注意が必要です。「くせ毛革命®︎」は無敵ですが、本当に申し訳ありませんが、ホームカラーをやりすぎて、濡らしたらトロトロでクタンクタンになっている髪に関してはお手上げです。ブリーチ毛よりタチが悪いです。特に「アルカリ白髪染めホームカラー」を頻繁に繰り返している髪は、どうにもなりません。薬剤をつけて数分でチリチリのビリビリになってしまう人もいます。薬剤設定表にない範囲の相当弱い薬剤設定をしたらなんとかなるかも知れませんが、それでもどう薬剤が反応するか予測が全くつきません。

しかし、最近のホームカラーにはかなりの種類があり、シエロやウエラなどはサロンカラーと大して変わりがないレベルで全く痛まないものから、めちゃくちゃ痛むアルカリ白髪染めから、ヘナやマニキュアやカラートリートメント、ヘナと言って実はアルカリが入っていたり、アルカリが入っているマニキュア、全く痛まないのにしっかり染まるハーブカラーなど、我々美容師が完全に把握しきれず、理解できないものも多いです。その為「くせ毛革命®︎」を使って頂いているサロン様でも、ホームカラーをされているお客様に対しては、施術するに値しないお客様と位置づけ、一切お断りしているサロンさんもあるぐらいです。御予約が一杯なサロン様は、リスクを考えると無理に受ける必要はないと思います。

アルカリ白髪染めホームカラーをされている方の多くは、2〜3ヶ月に一回美容院で染める間に、前髪付近や分け目付近は自分でやっていて、後ろは適当に付けてまだらな状態の方がほとんどです。しかも前の方は2週間に一度ぐらいのペースでやる方もいます。こうなっている人は本当にかなり厄介です。どうしようもありません。そもそも、どこがどのような履歴になっているのか分からない為、縮毛矯正の薬剤を塗り分けをする事ができません。4.5を使えば何とか綺麗になることもありますが、ホームカラーしかした事ない人の場合は、ホームカラー剤がついていない所は伸びません。かといって9.0&7.5をつけるには、塗り分けができず、ホームカラーの部分のリスクが高すぎます。頻繁にホームカラーをやり過ぎていて、前髪やトップの髪が溶けるような感じになる方もいます。かといって間をとって6.0を使うとしても中途半端ですし、、、と言う感じで、はっきり薬剤を指定して狙った施術ができません。

カラートリートメントやマニキュアの膜を張る系のものは、9.0&7.5を使わないと還元しません。しかし隠れダメージがある場合があります。以前は市販のアルカリカラーや格安美容室の質の低いアルカリグレイカラーをしていて、その上からマニキュアやヘナをしていると本当に厄介です! 9.0&7.5を使うにはリスクがありますし、かといって4.5だと膜が邪魔してしまい全く還元しません。結局このようなお客様もダメージレベルが分らないので予測が全くつきませんので、薬剤設定が出来ないから、施術が出来ません。

私はホームカラーをされているお客様に対しては、「完璧にはならない可能性がかなり高いですが、それでも大丈夫ならやらせて頂きますが大丈夫ですか?綺麗に伸びなかったりダメージしてもやり直しや保証も一切できませんが、それでも大丈夫ですか?」と了承を得てからしかやらないようにしております。それでも「くせ毛革命®︎」なら4.5で塗布してから、還元しない場所に「7.5のクリームのみ」or「9.0のローションが混ざっているモノ」を塗り足していけば、よほどのことがない限り、大きな失敗は起きませんが、今後は2度とホームカラーをやらない様に念押しをし、一度でもやったら2度と当店の御利用は一切お断りと言っています。

しかし最近は和漢カラーや香草カラーなど自宅でやっても全く影響がないヘアカラーも出てきていますので、これに関してはご自宅でも地涌にやっていた相手おります。

デジタルパーマをかけている上から縮毛矯正をする時の注意点

デジタルパーマをかけている髪は、縮毛矯正をかける時ほど軟化や還元をさせませんので、薬剤の設定や放置時間の設定が非常に難しくなり、また熱で時間をかけて変形させている為、元のくせとデジタルパーマのカールが合わさり、見極めが難しい上に、かなりクセが伸びずらくなります。完璧に取ろうと思うと長時間1液を放置しないと取りきれませんが、一度縮毛矯正の薬剤を付けているので縮毛矯正の履歴と同じ考え方になりますが、デジタルパーマの熱が長い時間当たっているので、そのカールを取ろうと思うとかなり難しくなり、本当に厄介になってしまいます。

薬剤の設定に関しては、薬剤設定表の右側の「毛先の還元状態に合わせた塗布タイミング」に従い、黒髪、カラー毛、白髪染め、ブリーチ毛に記載してある薬剤を設定して下さい。ダメージしているから黒髪でも4.5でやろうかなという安易な考え方をしないで下さい。ツインブローはいくらやっても綺麗に伸びない事があります。普通にアイロンを当てるだけではデジタルパーマの熱で形成されたカールは取りきれない事があります。しかしそれでも、デジタルパーマ履歴部のところのアイロンスルーをかなりゆっくりじっくりやると綺麗に仕上がります。それでも無理な時もありますので、お客様にはデジタルパーマをかけている髪は完璧に仕上げることは難しいことをお伝え下さい。

 クリームはマニュアル以外のやり方で混ぜて使わないで下さい。

よく「4.5と7.5を1:1に混ぜたら6.0になりますか?」と聞かれるのですが、残念ながらなりません。毛髪のコンディションに合わせて、SS結合を切るためのアプローチの仕方が、各薬剤で違う為、5種類に分かれています。理由はチラを見て頂くとご理解できると思います。

また「7.5と6.0を混ぜて間の薬剤で施術しもいいですか?」と聞かれるのですが、基本的には本末転倒な考え方となりますので、辞めて下さい。還元しない時でも、上から「7.5のクリームのみ」or「9.0のローションが混ざっているモノ」を被せれば必ず還元しますし、そのやり方が理論的には正しい上に絶対に失敗しません。

お客様を教育するしかありません

何が縮毛矯正を難しくしてしまうのかといえば、

  • 縮毛矯正を施す美容師が髪の履歴を把握出来ない
  • コンディションが極端に悪い

このような時です。「くせ毛革命®︎」を持ってしても、お客様自身が正しい知識を持っていないが為に、髪に良かれと思い酸熱トリートメント等のダメージを蓄積してしまう様な事を沢山やり過ぎたり、ホームカラーに安易に手を出して、髪の履歴を美容師側が把握出来ない状態にしてしまう事によって、美容師側が狙った技術を施せない事です。そのようなお客様は、場所によって髪の条件が違い過ぎてしまい、髪の履歴が薬剤設定表に当てはまらないので、薬剤の設定ができません。

縮毛矯正を絶対にしないといけない髪であり、綺麗にしたいのであれば、お客様にもそれなりに御自身の髪をきちんと管理してもらうのは当然だと私は考えております。確実な仕上がりを求めるのであれば御自身の髪をしっかりと自己管理をして頂くようにお客様に対して教育も必要です。「ここで縮毛矯正をかけておけば、他で何やっても大丈夫でしょ」みたいな感覚は絶対に持つな!と口うるさく言っています。時にお客様が怒り出す時もありますが、「美容師に丸投げはふざけるな!」と私ははっきり言い返しております。態度が悪い場合は帰ってもらう事もあります。そのようなお客様にはしっかりと教育をし、お客様としっかりと信頼関係を作って行くことが大切だと思います。

そのお客様の人生において縮毛矯正が絶対的最優先であるならば、しっかりと教育をしてお客様自体にも髪の管理を怠る上に起こり得るリスクを理解してもらう必要があります。素人だからと言っても「それぐらい把握しとけよ」と私は素直に思いますので、そのままはっきりお伝えしております。それでも悪い口コミを書かれた事は、髪の履歴がぐちゃぐちゃな上にハイダメージが行き過ぎている上に、心底態度が悪かったので「あなたみたいな人を施術したくないから帰ってもらっていいですか?」って言った時と、縮毛矯正はキレイにかかったのに、カットのカウンセリングで「?????」なことを言われ過ぎて無理って言ったらお客様にキレられたので「帰ってもらっていいですか?」って言った時の2回です。お客様の事を心底考えてはっきり愛情をもって伝える事が大切だと思います。

履歴が分からない新規のお客様には安心安全を最優先してください。日銭を追わないでください。難しいのは初回だけです。この仕上がりのクオリティは他の美容室では手に入らないので、手触りを体験したら確実に顧客になってくれます。時間をしっかり作り、失敗を絶対にしないような仕事の進め方をして下さい。恐ければお客様にしっかりと説明し、リタッチだけにしておく方が安全ですし、その後、顧客になりやすいです。

5、縮毛矯正履歴部の施術と考え方

縮毛矯正履歴部にもコンディションに合う薬剤を使用してください。

傷んでいるから4.5,3.0という単純な考えを持たないで下さい。縮毛矯正履歴部に薬剤を塗布する場合、新生部も履歴部も同じコンディションであればダメージが激しくても新生部に使用した薬剤を使用して下さい。新生部が黒髪、履歴部がファッションカラーで履歴部に薬剤をつける必要がある場合は、それぞれのコンディションに合わせた薬剤を使用して下さい。。

縮毛矯正履歴部の施術が怖い時には、等電点トリートメント5.5をカバー剤として使用して下さい。

怖くて安全性を最優先したい時や失敗が恐ければ「等電点トリートメント5.5」をカバー剤として履歴部につけた上で施術を進めて下さい。「等電点トリートメント5.5」を履歴部につけた上で、新生部につけた薬剤やコンディションに合った薬剤を、塗布したり伸ばして下さい。私も本当に怖い時だけはこのやり方をしています。私は新生部に使用した薬剤をそのまま使っていますが、それでも全く問題はありませんが、時に髪の状態によってはそれだと強すぎるのでは無いか?と感じる事がありますので、その様な時だけ失敗を防ぐ為に「等電点トリートメント5.5」を履歴部につけた上で施術を進めております。

塗布タイミング

新生部以外の縮毛矯正履歴部は、還元レベルがどこまで進んでいるかで塗布をするタイミングを決めます。傷んでいるから時間を置けないという単純な考え方をしないで下さい。但し、履歴部を触る時は、塗布スピードが非常に大切になりますので、私は1〜3分以内には塗り終わるようにしております。毛先の状態が、かける必要がないほど綺麗な履歴であれば、薬剤を付けないことをお勧めいたしますが、「くせ毛革命®︎」の履歴ではない場合は、塗布した方がより綺麗に仕上がります。以下に履歴部のマックス時間を記しておきます。薬剤設定表にも記してありますので、ご安心下さい。

  • 黒髪バージン毛の縮毛矯正履歴部=履歴部でもある程度時間をおいても大丈夫です
  • ファッションカラー毛の縮毛矯正履歴部=15分以内
  • 白髪染め毛縮毛矯正履歴部=10分以内
  • ブリーチ毛縮毛矯正履歴部=5〜10分以内
  • 綺麗な状態の履歴部=触らない。1液を流す時に流れるお湯と共に髪に薬剤が付着するので、アイロンを当てて2液を付けるとキレイになります。キレイに伸びている時は何もしなくてもこれでメンテナンスができるので充分です。

くせ毛革命の履歴ではない場合は、基本的には塗布した方が綺麗に仕上がります。塗布時間も入れて10分以上置かなければ、極端な失敗を引き起こす事はありませんので、御安心下さい(極端なダメージは別)。
注意1)黒髪、ファッションカラー、白髪染め、ブリーチ毛関係なく、明らかに還元不足の時はしっかり時間をおいてください。
注意2)履歴部に薬剤を塗布していなくても、1液を流す時に流れるお湯と共に髪に薬剤が付着するので、1液が付けていない個所もアイロンを当てて2液を必ず付けてください。

傷んでいる髪は絶対に治りません。

SNSでビビリ治しも出来ますと謳っている人もいますが、治るタイプは全て還元不足によってビビっているように見える毛髪です。私はそのようにSNSで唄っている先生方の仕事も全部この目で見て確認してきましたが、本当のビビリ毛は一度たりとも治せていませんでした。縮毛矯正をやり込めばやり込むほど、ダメージした髪は治るはずがない事が理解できるようになりますが、ダメージを進行させずにクセを取る事は、簡単で可能である事も理解できるようになります。お客様や練習モデルさんにはリスクを必ずお伝えし、理解して頂いた上で施術を進めて下さい。

注意)薬剤の過剰反応によるビビリ毛とアイロンの高熱により焦げたビビリ毛は、癖は伸びますがビビりによる手触りの悪さは治りませんので、必ずお客様や練習モデルさんに事前に説明し、了承して頂く事を怠らないでください。治るビビリ毛はビビリではなく単なる還元不足か、アイロンの温度が低いのが原因でくせが伸びきっていなくて、ビビっているように見えるだけです。

ビビリ毛の原因

アイロンの温度でビビるのではなく、薬剤の過剰反応でビビリます。高温でアイロンをしたからビビるのではありません。ビビリ毛になるのは、「薬剤選定のミス」や「放置時間設定のミス」により、薬剤過剰反応を起こすからビビるのです。ただし190度以上でアイロンプレスを行うと、ビビるのではなく、焦げてジリジリになる事があります。現在の私は180度までしか使いません。9.0を開発したおかげで180度でも十分綺麗に伸びるようになりました。

ビビリ毛に見えるのは、還元不足で癖がきちんと伸びきっていないか、薬剤の過剰反応によって起きたハイダメージによって見えるモノか、190度以上のアイロンで焦げてジリジリになっているどれかです。また高温のアイロンプレスで焦げている場合は髪が固くなります。サイエンスやミネコラ等の酸熱トリートメントや水素トリートメント履歴のある髪は必ずジリジリになって固くなっています。見極められない時や、怖い時は触らない方が安全だと私は考えています。

他のメーカーでの縮毛矯正で多いのが、かなりのハイダメージなのに還元不足になっていることが多いです。その上に「くせ毛革命®︎」をやると嘘のように綺麗に仕上がります。「くせ毛革命®︎」では薬剤過剰反応が起きない仕組みになっております。薬剤設定表に当てはめて施術を進めていけば、薬剤過剰反応による失敗はいたしませんので御安心下さい。

注意)完全に乾いていない状態でアイロンを使うとビビる事がありますので、必ず完全に乾いた状態でアイロンして下さい。ツインブローは完全に水分を飛ばすことができるので、非常に素晴らしい技術行程です。1液を流した後にツインブローをせずドライしただけでは髪に必要以上に水分が残っている為、アイロンを当てると非常に多くの湯気が出ます。これは髪が焦げます。SNSでドライしただけでアドストアイロンを当ててゆげ大量に出ている美容師さんを見ると、恐ろしく感じます。私は濡れている状態で高温のアイロンを使い、過去にビビらせた事が5回ほどあります。私の失敗談が別の章に書いてありますので参考にして頂き、私と同じ失敗をしないで下さい。また、水抜きアイロンは「くせ毛革命の原理」には全く適しておりませんので、絶対に辞めて下さい。


6、縮毛矯正履歴部の放置時間

※大まかに把握して頂く為に下記に記しておきますが、薬剤設定表に細く記してありますので御安心下さい。

【バージン毛縮毛矯正履歴】

1、明らかに還元不足の状態=新成部を塗り終わったらタイムを入れてから履歴部を塗布してください。
2、ある程度伸びていない時=15分前後
3、ほんの少し伸びてない時や硬い時=10分前後
4、伸びている時=触らない。1液を流す時に流れるお湯と共に髪に薬剤が付着しますが、アイロンを当てるとキレイになりますので、キレイに伸びている時は何もしなくてもこれでメンテナンスが出来るので充分です。

【カラー毛縮毛矯正履歴部】

1、明らかに還元不足の状態=新成部を塗り終わったらタイムを入れてから履歴部を塗布
2、ある程度伸びていない時=15分以内
3、ほんの少し伸びてない時=10分以内
4、伸びている時=触らない。1液を流す時に流れるお湯と共に髪に薬剤が付着しますが、アイロンを当てるとキレイになりますので、キレイに伸びている時は何もしなくてもこれでメンテナンスが出来るので充分です。伸びてる時=乳化or触らない

【白髪染毛縮毛矯正履歴部】

1、明らかに還元不足の状態=新成部を塗り終わったらタイムを入れてから履歴部を塗布or10〜15分
2、ある程度伸びていない時=10分前後
3、ほんの少し伸びてない時=5分前後
4、伸びている時=触らない。1液を流す時に流れるお湯と共に髪に薬剤が付着しますが、アイロンを当てるとキレイになりますので、キレイに伸びている時は何もしなくてもこれでメンテナンスが出来るので充分です。

【ブリーチ毛縮毛矯正履歴部】

1、明らかに還元不足の状態=新成部を塗り終わったらタイムを入れてから履歴部を塗布
2、ある程度伸びていない時=4〜7分前後
3、ほんの少し伸びてない時=1〜3分前後
4、伸びている時=触らない。ブリーチの回数が多い場合は、1液を流す時に流れるお湯だけですら還元完了してしまう事がありますので、キレイに伸びている時はトリートメント等で保護しておいた方が安心安全かと思います。

注1) 中間や毛先の縮毛矯正履歴部が、過去のサロンの施術が原因で綺麗に伸びていない時は、放置時間を調節することによって綺麗に仕上げることができます。かける必要がないほど綺麗な履歴であれば薬剤を付けないことをお勧めいたします。1液を流す時に、流れるお湯と共に薬剤が必ず履歴部に付着しますので、履歴部に薬剤を塗布していなくても、アイロンを当てて2液を必ず付けてください。

注2) 明るくてもカラー履歴がなければ黒髪バージン毛と定義してください。明るいけど縮毛矯正履歴がない明るい髪は、外人さんによくあります。明るいからといって低い数字の薬剤を使用すると還元不足になりクセが残ります。確証が得られない時は、時間はかかりますが低い数字で最初に塗布して、還元具合を見ながら必要であれば再塗布で薬剤の数字をあげて下さい。どんな時でも傷ませないように安心安全を最優先し時間をかけて、お客様や練習モデルさんにしっかり説明をして了承して頂き、金額を余分にもらうことをお勧め致します。

注3) 薬剤の過剰反応によるビビリ毛は治りませんので、必ずお客様や練習モデルさんに事前に説明をして了承して頂いた上で施術を進めて下さい。還元不足によりビビリ毛に見えているのか、薬剤過剰反応によるビビリ毛なのか、確証が得られずリスクがあり、結果の予測がつかない時は、必ず絶対に説明を怠らないで下さい。ビビリ毛は治りませんが、還元不足で癖が伸びずにビビっている場合は、ビビりは治りませんが癖は伸びます。それ以外のビビリ毛は綺麗になります。それ以外のビビリ毛はビビリではなく単なる還元不足か、アイロンの温度が低いのが原因です。 


7、新生部に違う条件の髪がある時

※基本的に同じコンディションに整えてから施術して下さい。

カラーをしているお客様は新生部の中に違う状態の髪が存在する事があります。カラーをしていない新生部が2センチ以内の場合はそのまま6.0や4.5でやって頂いても、頭皮近くは熱を持っているので根本近くは弱い薬でも還元しますので、伸びていても問題ありません。それ以上伸びていると、黒髪に合わせて9.0や7.5を使うとカラー部分が痛む可能性があり、カラーに合わせて6.0や4.5を使うと黒髪部分が伸びない事があります。その為、縮毛矯正をする前にリタッチをして髪のコンディションを整えるか、黒いところが伸びないかもしれないけどそれでも大丈夫かの選択をお客様や練習モデルさんにして頂いて下さい。その後のヘアプランによると思いますので、メリットとデメリットをしっかりお伝え下さい。私の場合は、今後ヘアカラーをしないお客様であれば、一旦6.0で施術をして、また次回の縮毛矯正の時に9.0や7.5を使い、前回の部分も綺麗に整えていくやり方をしております。

※カラー毛とブリーチ毛の場合

1、ブリーチを今後もする場合は先にブリーチしてから縮毛矯正
2、今後しばらくブリーチをしないのであれば、6.0でファッションカラー部分を塗布して毛先はブリーチの薬剤設定表に従って下さい。但し、ブリーチが行きすぎている場合、ディバイディングラインがチリつく可能性もあるかも知れない事をお客様にご説明し、了承を得てから施術をして下さい。

※カラー毛とハイライトメッシュの場合

1、ハイライトのダメージレベルが低い場合は6.0。
但し、ハイライトが場所によっては、チリつく可能性があるかも知れない事をお客様にご説明し、了承を得てから施術をして下さい。
2、ハイライトのダメージが高い場合は3.0
但し、ハイライトが場所によっては、チリつく可能性もありますし、ブリーチではないところも綺麗に伸びない箇所が出ることがあるかも知れない事をお客様にご説明し、了承を得てから施術をして下さい。

※黒髪とブリーチの場合

1、ブリーチを今後もする場合は先にブリーチしてから縮毛矯正
2、今後しばらくブリーチをしないのであれば、9.0&7.5で黒髪部分を塗布して毛先はブリーチの薬剤設定表に従って下さい。但し、このパターンの場合は厳しいことが多いです。髪の条件が一番真逆なので、ブリーチが行きすぎている場合、ディバイディングラインがチリつく可能性もあるかも知れない事をお客様にご説明し、了承を得てから施術をして下さい。

※黒髪とハイライトメッシュの場合

このパターンの場合、難度レベルが3以上は不可能です。

ハイライトの場合、ベースの髪に合わせた薬剤絶設定をすると、ベースの髪はしっかり伸びますが、ブリーチ部分がビビリ毛になる可能性が高くなります。また逆にブリーチに合わせた薬剤設定をすると、ベースの髪のくせが伸びずらくなります。ブリーチを何回も重ねている髪に薬剤を付けると、塗布した瞬間に還元してしまう髪の方もいます。しかし、ベースに合わせた薬剤設定をしたのに全くブリーチの部分も痛まずに綺麗になることもあります。

「くせ毛革命®︎」は無敵ではありますが、私はブリーチ毛に関しては一切の保証も責任も負わない事を了承して頂いた上でしかやらないようにしております。保証をできないこと、チリついても責任を持てないことをご説明した上で施術をしてください。そういうリスクをお客様が負いたくないのであれば、今後ハイライトを入れたい場合は縮毛矯正をかけたすぐにやっていただき、根元1センチは絶対に開けてもらうようにしてもらえれば、全く問題なくハイライトをすることも可能であることをキチンと説明すれば、皆さん合意していただけます。必ずメリットとデメリットを説明し、お客様に了承の上進めて下さい。

ただ実のところ「くせ毛革命®︎」なら、基本的には痛まずに綺麗に仕上がってしまうことが多いですが、絶対に油断をしないで下さい。


8、ヘアカラーを同日にやる場合

リタッチは問題ありません。トーンアップはお断りしています。また、トーンダウンやトーンキープ等の全体カラーで絶妙な色を求める方に関しては、なるべく別の日にしてもらっています。なぜなら矯正をかけた直後の全体カラーは、狙った色が出にくいので、絶妙な色味を狙われるお客様に関しては同日は辞めてもらっています。どうしても色ブレが起こってしまいます。どうしてもと言われた時は保証できないことを御説明し、納得して頂いた上で施術をしております。また、トーンキープで色味だけ変えたい時は、2液の時に一緒にやる事ができ時間節約にもなるので、リタッチ→矯正→2液に塩基性カラーを20%前後混ぜたものを付けています。縮毛矯正で髪の面が整うので、塩基性カラーだけでもかなり綺麗な色になります。

新生部の中に違う状態の髪が2.5〜3センチ以上ある場合で、縮毛もヘアカラーのトーンアップも完璧を求められるお客様の場合は、リタッチして縮毛矯正をかけてから、別の日にもう一度全体カラーをさせて頂いております。ヘアカラーのリタッチを放置すると、縮毛矯正の施術に悪影響することを必ず説明し理解して頂き、今後はカラーのリタッチを放置しないようにして頂いております。


9、施術の流れ

1、 カウンセリング

ここでは髪型をどうしたいのかをざっくりですが把握するようにしているのと、過去の縮毛矯正履歴、ヘアカラー履歴、トリートメント履歴を確認します。縮毛矯正の施術を進めていく上でもヘアデザインが決まっている方が、ツインブローやアイロンプレスの時のやり方を理想のヘアスタイルにより近づける事ができるからです。


2、 シャンプー&トリートメント

等電点シャンプー5.5で洗い、等電点トリートメント5.5を付けて下さい。

また、お客様が家でシャンプーしてきて乾かしただけと言っても

  • 流し→ドライ→1液塗布
  • シャンプー→ドライ→1液塗布

した方が、いきなり1液を塗るよりキューティクルが開く為、還元ムラが起きないです。


3、 ドライ

全て完全に乾かしてください。丁寧に乾かさず、くせがしっかり出るように大雑把に乾かしてください。


4、 事前チェックし必要であればビフォア撮影

事前チェックをキチンと行わず、失敗する美容師さんがかなり多いです。面倒ですが、新規のお客さまや練習モデルさんに関しては完全に乾かして、必ずワンパネルづつ、

1、新生部と履歴部の境目
2、くせの形状
3、履歴部のクセの残り具合
4、ダメージ箇所とダメージレベル

以上の事前チェックをして下さい。そしてカウンセリングで確認した事が、この時点で相違がないかを必ず確認します。少しでもおかしいと感じたら、くどいぐらいお客様や練習モデルさんに確認します。そして確認し合っても確証が取れない事があったり、綺麗にできない可能性がある時に、この時点でお客様に説明をしっかりして納得して頂き、了承を得てから施術を進めて下さい。

くせの見極めをしやすくするのであれば、ハーフドライにすると新生部と履歴部の境目がよくわかりますので、リタッチのみの縮毛矯正の時はハーフドライをするのがおすすめです!

履歴部の状態は完全にドライをしないと分かりません。完全に乾かすと、ダメージや還元不足で伸びていなかったり、リバウンド部分が良くわかりますので、完全に乾かして事前チェックをして下さい。お客様や練習モデルさんが「シャンプーして乾かしただけの状態で来た」と言っても、必ず美容室でシャンプーして乾かして下さい。一部分ブローをしていたりして、素の状態と違う箇所があるかもしれないからです。

※新規客=御面倒ですが、必ず完全に乾かして事前チェックをして下さい。これを怠り失敗する人が多いです。

※リピータ客=前回の施術が完璧なら事前チェック無しで、ウエットで塗布しても大丈夫です。ハーフドライにすると新生部と履歴部の境目がよくわかります。また、ドライで塗った方が還元不足が起きにくいです。履歴部にクセのリバウンドがありそうなら事前チェックで確認して下さい。私は顧客様でも、前回の施術が完璧じゃない限りは毎回必ずドライしています。


5、 薬剤設定

各薬剤を薬剤設定表に従い混ぜ合わせて使用して下さい。ひとりの使用量は100g前後です。本当にかなり多くても200gです。超スーパー低コストです!

マドラーでは混ざりきらずシャビシャビで塗布出来ません。なので必ず電動ハンドミキサーを使って下さい。2分ぐらい高速で混ぜるとフワフワに仕上がり、元の分量の2倍の量に膨れます。必ずその状態まで混ぜて下さい。そうするtことで超スーパー低コストが実現されます。電動がない場合は、使用量は増えてしまいますが、シェイクできる容器に入れて100回シェイクして下さい!なので電動ハンドミキサーで混ぜる事をお勧めいたします!(充電式はすぐ壊れます)


6、 ブロッキング

4ブロックに分けます。前髪がある場合は5ブロックに分けてください。慣れたらブロッキング無しでもいけます。


7、 1液塗布

10〜20分で塗布してください。1液塗布は、濡れている状態だと極端に薬剤使用量を減らすことができます。ドライで塗った方が還元のムラが起きにくいです。新生部はドライで塗って、履歴部に塗る場合はウエットにしてから塗ると、毛先に使う薬剤の使用量が極端に減らせます。クセがかなり強い場合はドライで塗ることを推奨しております。

1液塗布の注意点

※タイム差を有効活用する為に、クセが強いブロックから塗ってください。

※根元一センチは必ず空けて下さい。フェイスラインやフェイスラインの産毛や前髪は、細いアイロンを使い、ギリギリからアイロンを入れますので、根本ギリギリで塗布しても大丈夫です。

※最初に塗布した箇所と、最後に塗布した箇所のタイム差が少なければ少ないほど良いので、塗布時間は早ければ早い方が良いです。

※塗布をする際に、縮毛矯正履歴部がある時は、履歴部を薬剤がついた手で絶対に触らないで下さい。絶対にです!触ると、チリついたりビビリ毛になる可能性が高くなります! 縮毛矯正で多くの美容師さんが失敗する原因の多くは、薬剤がついた手で過去に縮毛矯正をかけたところを触るからです。縮毛矯正履歴はあるが、明らかに還元不足で新生部を塗布後にすぐに履歴部を塗布するパターンの時は、薬剤が付いた手で触っても問題はありません。縮毛矯正履歴がある場合は、スライスを取ってダッカールで止める時に、毛先に付着しないようにする為、塗り終わったブロック毎にラップでカバーして下さい。

「毛先を触らないように塗布する技術」

毛先を触らない塗り方が4種類ございますので、参考にして下さい。

ワンパネル毎に手を拭いて塗布

メリット=正確に塗布できる
デメリット=タオルで拭く為に薬剤使用量がかなり増える、時間がかかる、いちいち手を拭くのが面倒

パレットを使って手を汚さず塗布

メリット=手を汚す事なく正確に塗布できる、薬剤使用量が少なくて済む
デメリット=時間がかかる

ハケとコームで手を汚さず塗布 ※私は全てこれです。

メリット=早い、薬剤使用量が少なくて済む、上手くなると正確性も抜群。
デメリット=毛量が多く、疎水性の水分を弾く髪には浸透しにくい。

表面にたっぷり塗布すればチェックの頃に浸透しています。心配な方は表にコーミングを入れて下さい。裏もキチンとつけてしまうと、前のパネルの根本や地肌につくのでそーしています。また疏水性の水分を弾く髪の場合は裏もコーミングして裏も軽くハケで抑えて下さい。こんな簡単なやり方で良いの?と思われる方もいますが、何年もずっとこのやり方でやっていますので、問題ないはずです。コレで浸透するように薬剤が作ってあります。このやり方がコストも最小限に抑えられます。

また、スライスを取って、その都度ダックカールで止めているとずれ落ちたりかなりの手間で時間もかかり心労します。なのでスーパーロングのリタッチは、このようにダックカールでいちいち止めないやり方をしています。コレだとかなり早くて楽チンで心労しませんので、よろしければ以下の動画を参考にしてください。

4ヶ月リタッチ
スーパーロングリタッチ



コームだけで手を汚さず塗布

メリット=早い、薬剤使用量が少なくて済む
デメリット=特になし

以上の塗り方を、毛量、髪質、くせの強弱により使い分けると良いと思います。私は一人のお客様に対して塗り分けが必要な時は、場所によって塗り方を変えていますが、ネープはパレットを使い、残りはほとんどハケとコームだけで手を汚さず塗布する方法で10分以内に塗り終わり、タイマーを入れてすぐに塗り残しは無いかをチェックしております。薬剤の特性上、かなり適当にパネルの表面だけを塗っても数分で裏側にも薬剤が浸透するように作ってありますので、とにかくタイム差が無い様にする事を優先して下さい。

また、動画内のように縮毛矯正履歴部には、薬剤が付いた手では一切触れてはいけません。付着してしまった時は、必ずその場ですぐに乾いたタオルで吸い込むように拭き取って下さい。乾いているタオルはしっかり吸い込んでくれます。

「前髪の塗布」

前髪も履歴部がある場合は、履歴部に付着しないように注意して下さい。そのままでも大丈夫ですが、怖い時はカラーペーパーやカラーホイルを使うと履歴部に付着しないように塗布する事が出来ます。

8、タイマーONして塗り残しチェック

私のタイマーの使い方は、カウントアップ用とカウントダウン用の2つを用意しております。塗り終わったらカウントアップ用のタイマーをスタートし、塗り残しがないか動画のように細かくチェックしてから、還元チェックや流しのタイミングに合わせてカウントダウン用のタイマーをセットしています。


9、 1液放置(10〜30分、稀に40〜50分)

ラップに包みます。絶対に乾燥しないようにして下さい。乾燥しそうな時は霧吹きで水を吹き掛けて下さい。薬剤の特性上、9.0&7.5は乾燥しやすいです。


10、 還元チェック

塗り終わって、白髪染め=10分、ファッションカラー=10〜15分、バージン毛=10〜20の時点で還元チェックをしていきます。その後は5分おきにチェックして下さい。全然還元しなさそうだと感じてもいきなり数分でガツンと還元される時もありますので、ほったらかしにしないで下さい。カラー毛や白髪染め毛はバージン毛に比べて還元されるのがかなり早いです。10分で還元完了の時もあります。ブリーチ毛は付きっきりでお願いします。

還元チェックの仕方は、非常に簡単です。動画のようにコームで梳かして真っ直ぐになったら還元完了です。コームで梳かして癖が残っている時は、思いっきりテンションをかけて温度が高いアイロンを当てても絶対に癖が残ります。

また、還元が甘い時に「7.5のクリームのみ」or「9.0のローションが混ざっているモノ」を被せるタイミングですが、

  • 9.0&7.5の時は、全体塗布後タイマースタートして塗りムラチェック。タイマースタートから15〜20分(クセの強さ+髪質+メイドにより微調整)の時点で明らかに伸びていない時は、この時点で伸びていない箇所に「7.5のクリームのみ」or「9.0のローションが混ざっているモノ」をつけます。
  • 6.0の時は、全体塗布後タイマースタートして塗りムラチェック。タイマースタートから10〜15分(クセの強さ+髪質+メイドにより微調整)の時点で明らかに伸びていない時は、この時点で伸びていない箇所に「7.5のクリームのみ」or「9.0のローションが混ざっているモノ」をつけます。
  • 4.5の時は、全体塗布後タイマースタートして塗りムラチェック。終わる頃にタイマースタートから5分経っています。この時点で一番最初に塗ったところのクセは伸びていて、こういう時は15〜20分で流せますが、タイマースタートから5〜10分の時点で明らかに伸びていない時はこの時点で伸びていない箇所に「7.5のクリームのみ」or「9.0のローションが混ざっているモノ」をつけます。
  • また3.0でのブリーチ毛で還元しない時は「7.5のクリームのみ」を塗布して下さい。

還元チェックの例外注意!

100人に1人ぐらいにの割合で、還元すればするほど、くせが取れるのではなく、リッジがどんどん出る方がいます。私の顧客には5人います。かなり還元すると流す前はくせがしっかり出るんですが、流してツインブローをすると綺麗に簡単にまっすぐになり、アイロンを当てると異常なレベルで綺麗に伸びます。このような例外の方もいるので、おかしいなと感じたら参考にして下さい。解明でき、見分ける事が出来るようになりましたら、詳しくマニュアルに追記します。

還元完了の目安時間

バージン毛=10〜40分(稀に50、60分)バージン毛は還元に時間かかる時が稀にあります。
ファッションカラー毛=10〜30分(稀に40、50分)
アルカリ白髪染め毛=10〜30分(稀に40、50分)
ブリーチ毛=5〜15分(とにかく早いので気をつけてください)

バージン毛は他に比べるとやや還元に時間がかかりますが、9.0を開発できたおかげで極端な時間がかからず必ず還元します。ブリーチ毛は還元が早いので離れないで下さい。つきっきりでお願いします。早いと5分、通常10分前後に還元が完了するので、トイレに行く時間もないと思います。ブリーチ毛を扱う時は他ごとは一切出来ないと考えて下さい。


11、シャンプー&トリートメント

注)7.5及び9.0を使用した時は収斂する可能性がありますので、シャンプーボールにお湯をためて、そこにシャンプーを入れて泡立てて、その泡を髪に付けるだけにして下さい。
※1液を流した後に、酸リンスやクエン酸等で中間処理をするのは絶対に辞めて下さい。過収斂が起きたり、1液でせっかく切れたSS結合が再結合されてしまい、縮れたり伸びなくなります。等電点シャンプー&トリートメントは髪の等電点を保つ作用がありますが、過収斂が起きたり、SS結合が再結合する様な現象は起きませんので、必ずこのシャンプーで洗って下さい。

※動画のように、しっかりと必要以上に流して下さい。特にネープ、耳まわり、もみあげは相当しっかり流して下さい。流したら等電点シャンプーを動画の様にたっぷりと使って洗って下さい。たっぷり使う事で、泡でモコモコになり摩擦が少なくなりますし、匂い残りもなくなりますので、ケチらずたっぷり使って下さい。その後はまた動画のようにしっかり洗い流して下さい。シャンプーをすると髪がツルンとし、ハリコシが戻ります。軽く流してシャンプーで完全に落とそうとするのは辞めて下さい。どうしても薬剤が残り、アイロン時に還元暴走してしまい、チリつき&ビビリの原因となります。

特にネープやもみあげをしっかりと洗い流し、シャンプーもしっかりして下さい。ネープや耳周りは動画のように頭を傾けてしっかり流してください。薬剤の流し残しがあると、チリついたり、ビビリ毛の原因となります。ネープやもみあげがビビる事が多いのは、流し残しの原因がほとんどです。タオルドライの時は、タオルでガシガシ擦らないでください。動画の様に絞るだけにして下さい。シャンプーが終わったら動画のように髪を握って水分を絞ります。その後、指を頭皮に入れて水分を飛ばします。その後タオルで絞ります。絶対にこすらないでください!!

要注意その1

流しが不十分で画像のように襟足やもみあげがチリつく失敗をされる方がかなり多いです。原因はユメシャンプーの頭を支える黒いヤツが原因です。取り付いている部分が、襟足のビビってる場所に丁度当たるんです。必ず動画のようにとにかく頭を傾けてしっかり必要以上に流して下さい。私も過去ワンオペ前の時代に、スタッフに相当かなりの数をヤられました😭

このビビリを直したレシピ

1、炭酸ナトリウムと水でPH9.5以上の水をカップに作ります。
2、カップにこのビビリ部分を10分浸します。
3、高濃度ケラチン(特殊なものです)を塗布します。
4、4.5:ローション1:ローション2=9:0.5:0.5を塗布してドロドロにする。絶対に切れないので安心して下さい(すでに切れている場合は施術不可能です)。
5、カップでしっかり流す。シャンプー台では流さないで下さい。
6、手でまっすぐに引っ張って乾かす。その後、デンマンブラシやコームで完全に乾かす。その後ツインブラシでしっかり乾かす。最初に手で引っ張ってまっすぐ綺麗に乾かすところがかなりポイントです。
7、アイロンを130度で当ててから、150度で当て、さらに最後に髪の太さによって160〜180度で当てる。いきなり160〜180度で絶対に当てないで下さい。
8、2液はブロム酸で10分放置


以上の行程で以下ぐらいまでは治りましたが、マシになる程度です。ビビらせたら終わりなので、くれぐれも薬剤の流し残しには注意して下さい。

要注意その2

また、クセレベルが5や6レベルでかなり強い場合は、放置時間がやや長くなる傾向にあり、流す頃に髪のPHが強アルカリに傾くこともあります。そのようなとき、私は過収斂を心配し、流しだけ、もしくはシャンプーだけの時もあります。過収斂を起こすと二度と治らないので、ご心配な方は参考にして下さい。


12、ツインブロー

難度レベルにより施術方法が変わりますが、必ず完全に乾かして下さい。先程も書きましたが、完全に乾いていない状態でアイロンを使うとビビる事がありますので、必ず完全に乾いた状態でアイロンして下さい。ツインブローは完全に水分を飛ばすことができるので、非常に素晴らしい技術工程です。1液を流した後にツインブローをせずドライしただけでは髪に必要以上に水分が残っている為、アイロンを当てると非常に多くの湯気が出ます。これは髪が焦げます。SNSでドライしただけでアドストアイロンを当てている美容師さんを見ると、恐ろしく感じます。私は濡れている状態で高温のアイロンを使い、過去にビビらせた事が5回ほどあります。私の失敗談が別の章に書いてありますので参考にして頂き、私と同じ失敗をしないで下さい。また、水抜きアイロンは「くせ毛革命の原理」には全く適しておりませんので、絶対に辞めて下さい。

※超高難度〜低難易度=フルウェットの状態からツインブラシで完全ドライ
※超低難度=9割ドライしてからツインブラシで完全ドライ

フルウエットからツインブローをしても、ドライしてからツインブローをするより10分ほど余分に時間がかかるぐらいです。ツインブローをすると地肌近くに薬剤がついていても根元が折れないので、癖の強さが場所によって違う時は、癖が強いブロックからツインブローをして下さい。また、癖の強さが均一の場合はSS結合が切れている数が少なく再結合を極力遅らす為、最後に塗り終わった放置タイムが短いブロックからツインブローをしております。癖の強さが場所によって違う時は、癖が強いところからツインブローをして下さい。


13、アイロンプレス(160〜180度)

ラディアントのアイロンプレス
アドストのアイロンプレス
アドストのアイロンプレス2

動画の様にツインブラシとアイロンを使います。ツインブラシを使うことにより、テンションが均一にかかり、アイロンのプレス圧が均一にかかり、綺麗な仕上がりになります。基本の温度は細毛=160度、並毛=170度、太毛=180度ですが、プレスして湯気が立ちすぎるような時は5〜10度下げてください。癖が強いブロックからアイロンして下さい。癖が均一な方の場合は、最後に1液を塗り終わったパネルからやってください。薄すぎても良くないので適度な厚みのスライス幅が理想です。伸びづらいと感じる時は5〜10度ずつ上げてください。ただし、190度以上のアイロンは必要ありません。必要がある時は還元不足です。しかも190度以上で当てると焦げて縮れます。私は5回ほどそれでチリつかせて大失敗しております。

※えりあし、もみあげ、前髪、フェイスライン等の細かい箇所や産毛は、細いアイロンを使った上に通常のアイロンを使うと綺麗に仕上がりますので、以下を参考にして下さい。

1、襟足と襟足産毛のアイロン参考動画

もみ上げアイロン参考動画

3、前髪アイロン参考動画

4、フェイスラインの産毛のアイロン参考動画

「私のアイロン温度の失敗談」

高難易度レベルのお客様で、中学3年生から4〜6ヶ月に一度縮毛矯正を11年担当しているお客様がいます。自分の薬剤を完成させた時からは過去にないレベルで綺麗になりました。ずっと180度で当てていましたが、180度で当てた上から、なんかもう少し綺麗になるんじゃないかと思い、なんとなく220度で全体を当て直し2液をつけて乾かしたら、元の状態からは考えられない、とんでもない、見たことないレベルですごく綺麗になりました。その次の御来店時にまた180度で当てていたのですが、最後のお客様でしたし、早く帰りたかったのもあり、

「220度でいきなり当てた方が早く帰れるし、更に綺麗になるんじゃね?」

と思い、途中からいきなり220度で当てました。しかもツインブローが完全に乾ききっていない状態でした。そしたら180度で当てた所の上を220度で当てた所はめちゃくちゃ綺麗でしたが、それ以外のいきなり220度で当てた所は伸びてはいますが質感が全くダメで硬いし、縮れているような感じになってしまいました。その次の御来店時にもう一度その部分に薬剤を還元完了10分前に伸ばして、アイロンを当て直しましたが、綺麗になりませんでした。おそらく焦げたんだと思います。過去に似たような状態にしてしまった人が5人いたのですが、みんな髪質やくせの強さに対していきなり190度以上のアイロンを当てた人でした。それが分かってからは同じミスはなくなりましたが、非常に申し訳ない事をしたと心から反省しております。今だに5人とも来てくれていますが、当時は全てが上手くいっていて、かなり調子に乗っていた時にお灸を据えられた感じで、つくづく反省しました。皆さんも基本に忠実な仕事を心がけて下さい。


14、2液塗布完了後に放置1〜3分

2液塗布参考動画

水:カラーオキシ6%=2:1の割合で塗布して下さい。シャンプー台でつけると簡単です。「ネープに跡が付くのでは?」とご心配される方もいますが、全く問題ありません。2液を流した後に後処理をすると、PH以降が急激に行なわれてしまいビビリ毛になる事もあるので、くれぐれも余分な処理剤を使った後処理をしないで下さい。酸化するからという理由で、2液をカラー剤に置き換える方がいますが、絶対に辞めてください。私はそれも5回ほどビビらせましたので、私と同じ失敗をしないようにして下さい。新生部と履歴部の境目のところがジリジリになっちゃったりしました。

※薬剤の性質上、2液塗布時に発熱しますが、全く問題ありませんのでご安心下さい。


15、2液を流してトリートメント塗布

等電点トリートメント5.5を塗布してしっかり流して下さい。髪が等電点になりますので、流す時にツルンツルンになります。その後「艶髪革命アウトバストリートメント」を使うと、さらにツルンツルンになります!


16、カット&ドライ

乾かしただけで、とんでもないレベルで綺麗になるところをお客様に見せて、触って頂いて、実感してもらって下さい。乾かしただけでこの仕上がりなので当然ですが、ここで大感動がおきます。必要であれば毛羽立っているところを少しだけカットします。必要以上に切らなければいけない状態の時は、還元不足が主な原因で失敗です。過還元が原因の失敗は、毛羽立つのを超えてビリビリになります。


9、「難度レベル」と「くせの種類」の見極め


10、薬剤設定表

1、簡単バージョン(めんどくさい人はこれ!)

ローションはローション1:ローション2=1:1となります。

2、マニアックバージョン(少しめんどくさくても良い人はこれ!)

ローションはローション1:ローション2=1:1となります。

3、スーパーマニアックバージョン(私はこれです)

  • 履歴部を触るのが怖い時は、履歴部に等電点トリートメント5.5を塗布してから施術を進めて下さい。
  • バージン毛に関してはどれだけ強いくせ毛でも9.0&7.5を使用すれば、必ず伸びますので御安心下さい。伸びない時は9.0のクリームのみを被せれば必ず伸びます。
  • 6.0、4.5で伸びないときは7.5のクリームのみ、もしくは9.0のローション入りを上から被せれば必ず伸びますので御安心下さい。それでも伸びない時は9.0のクリームのみを被せれば必ず伸びます。
  • ブリーチ毛で伸びないときは7.5のクリームのみを上から被せれば必ず伸びますので御安心下さい。
  • 1〜2回のブリーチへの施術は、全く問題なく大丈夫ですので、恐れることなく行って下さい!
  • ブリーチ毛はクセの強さよりもダメージレベルで薬剤を選定します!

ダメージの種類について

  • ダメージ1=過剰還元による酸性or中性縮毛矯正のビビり毛
  • ダメージ2=水抜きアイロンによる炭化でジリジリ毛
  • ダメージ3=過剰軟化膨潤+過剰還元によるアルカリ縮毛矯正のビビり毛
  • ダメージ4=過剰軟化膨潤+還元不足によるアルカリ縮毛矯正のビビり毛

縮毛矯正によるダメージの種類は大きく分けると4種類ありますが、過剰還元によるダメージは何をしても変わりません。それ以外のダメージの場合クセが伸びていないので現状よりは良くなります。過剰軟化膨潤に関しては、実は大したダメージではありません。過剰還元がダメなんです。


最後に、、、

長いアニュアルを読んで頂きありがとうございました

特別難しい事はありませんが、難しいと感じる時は薬剤設定表に髪の状態が当てはめられないような状態の方だと思いますので、そのような場合はdできる事だけにして無理にやらない事をお勧め致します。私はマニュアルの内容以外に特別なことはしておりません。余分な処理剤をつけたり、中間処理をしたり、後処理をするなどのことは一切しておりません。履歴部やディバイディングラインに「等電点トリートメント5.5」をたまにつけるぐらいです。そもそも処理剤を一切使っていません。「これかなりヤバいでしょ」ってレベルでも処理剤なしで完璧に仕上げています。マニュアル通りにやれば、抜群に綺麗になりますので、マニュアルから逸れないようにお願い致します。

上記の手順を踏み、新規のお客様は、カット+縮毛矯正+トリートメントで32000円の金額で4時間の枠を抑えています。4時間以上かかることはありません。早い人だと2〜2時間半、通常で3時間前後、どれだけ遅くても最近は4時間を超えたことがありません。施術時間は、髪の量と癖の強さでどうしても変わってしまいます。そのため私は、初回のお客様に関しては4時間の枠を抑えております(カラーも同時に施術される方は上記にプラス1時間)。そして新規で御来店された際に必ず施術にかかった時間、仕上がり具合、伸びにくかったところ、次回より良くする為にどうするべきか、今回完璧だから次回は毛先つけなくていいとか、還元不足が少しあるから次回はそこも薬剤をつける、などなど、細かく記録しております。そうすると、そのお客様が次にご来店頂いた時に、お客様によって時間の管理が出来て無駄な予約の空き時間を減らす事ができる上に、さらにクオリティの高いものを提供できるようになります。そのおかげでお客様が顧客中心になり、予約を隙間なく入れる事が出来る様になり、ワンオペでも500万以上の売上に辿り着きました。

二人体制でやられている方は、薬剤塗布は一人で塗布する事をお勧めしますが、ツインブローの時間、アイロンプレスの時間が半分になりますので、マイナス60分は余裕でいけると思います。二人体制でやられているサロン様は、カットとトリートメントも入れて2時間前後で終わらせています。

スペックについて

大変申し訳ありませんがスペックについては一切お答えしておりません。理由と致しましては、従来の縮毛矯正のスペックとは全く違うからです。TG値やアルカリがどうとかって言うのは、この薬剤には対してさほど重要ではありません。この時点で従来の考え方とはかなり違ってきます。なのでスペックを教えて欲しいと言われても答えようがない部分もあります。また、スペックを教えると従来のものと比べて、詳しい人ほどこんがらがってしまい、失敗される方が多いです。前、中、後処理剤も使わずに、めちゃくちゃ痛んでいてもダメージを進行させずにしっかり伸ばせる事がありえない為、こんがらがってしまいます。また、日本の縮毛矯正の市場がおかしくならないようにする為にも企業秘密にさせて頂いております。そのためマニュアルが徹底されていますし、常にサポートしております。御理解よろしくお願いします。



随時マニュアルの内容がオンライン上にて更新されておりますので、定期的に読み直してください。ご質問があればラインかメールにて御連絡ください。

また、「くせ毛革命®︎異次元の縮毛矯正」を通して、異次元の売上を持つ美容師さんやサロン様が多数存在しております。ワンオペにて160万円〜300万超え、地方のサロン様でもで3.5人で500万円、3人のスタッフで600万円、大嶋直樹はワンオペにて500万円など、常識から逸脱した売上を実現しております。「くせ毛革命®︎異次元の縮毛矯正」には、お客様を異常なまでに虜にしてしまう仕上がりを実現してしまうからだと自負しております。スターターセットをご購入頂いた方には、パートナーサロンに加盟して頂ければ、新規のお客様が沢山ご来店頂けるようするなど、貴店の売上げアップにご協力させて頂きます。詳しくはこちらをご覧ください。https://kusegekakumei.jp/くせ毛革命&艶髪革命のパートーナーサロン募集/

「くせ毛革命®︎」を通して、幸せな美容師ライフをお過ごしできる事を心より願っております。


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